エネルギー運動量成分の0i成分
「次は、について考えてみます」
(2.17)
「と同じように、上の(2.17)式にを代入して、を計算してみます」
「前回と同様に、4元ベクトルの微分演算子を次のように定義します」
「ここで、大括弧内の各成分はそれぞれ、の成分を表します。これから、となること、また、からであることに注意すると、は次のようになります」
「ここで、クライン−ゴルドン場について、この量を具体的に計算してみます。クライン−ゴルドン場のラグランジアンは、(2.6)式のように表されることは、以前お話ししました」
(2.6)
「このラグランジアンを上のの式に代入してみます」
「なお、最後の式で、運動量密度の関係式を使いました。その結果、空間変換に関連した保存チャージは、次の(2.19)式のようになることがわかります」
(2.19)
「なお、とは、添字が上付きと下付きで異なりますが、これは反変成分で表すか、共変成分で表すかの違いにすぎず、本質的な違いはありません。(2.19)式は、場によって運ばれる(物理的な)運動量と解釈することができると、このテキストでは言っています」