「ここで、下のデルタ関数の関係式から、例えばのxについての積分は、に等しくなることがわかる」
「そこで、上の関係式を用いて、各項のxについての積分をデルタ関数に置き換えてやると、次のようになる」
「次に、の積分を実行すると、次のようになる」
「最後に、交換関係を用いて、上式にを代入すると、結局、クライン−ゴルドン場のハミルトニアンは、次のようになる」
「これはまさしく、(2.31)式そのものに他ならない」
(2.31)
「以上で証明終わり」
ホワイトボードに書いた計算の末尾に「Q.E.D.」と殴り書きして、武者さんはもと居た場所に戻っていった。