エネルギー・運動量テンソルの式から電磁気の運動量密度の式の導出
「次に、運動量密度の関係式を求めてみましょう。場によって運ばれる(物理的な)運動量は、次の(2.19)式のように表せることは以前お話しました」
(2.19)
「そこで、エネルギー・運動量テンソルにおいて、添字とした場合の計算をしてみましょう」
「上の1行目から2行目の式変形には、クロネッカーのデルタにおいて、のとき0になるという関係を用いました。さらに、として、計算を進めてみます」
「上式2行目から3行目への式変形において、エネルギー・運動量テンソルの式の各項に計量テンソルをかけて、各項の添字を上げ下げしました。また、最後の行の式変形において、の関係を用いました。最後に、の関係およびの関係を代入し、レヴィ=チヴィタ記号の外積の定義を用いると、次のようになります」
「上式をとおくと、これは電磁気の運動量密度の式に他なりません」