ブラケットの由来
「量子力学では、mおよびnを任意の数字として、を『ブラ』、を『ケット』と呼び、これらを2つあわせたを『ブラケット』と呼びます」
:ブラ
:ケット
:ブラケット
「ブラケットって、変な名前よね?」
一宮が正直な感想を漏らす。石原はにこやかに微笑んだ。
「ブラケットというのは、もともと英語では「bracket」、すなわち『角括弧(かくかっこ)』の意味があります。角括弧とは、こういう感じに左右が平らに閉じた([ ])括弧ですね。上のように左右に尖った括弧(< >)は、厳密には、山括弧(angle bracket)と呼ばれます」
bracket:角括弧([ ])
angle bracket:山括弧(< >)
「ディラックはしゃれっ気のある人だったようで、2つの山括弧(angle bracket)からなるを「ブラケット(braket)」と呼び、を『ブラ(bra)』、を『ケット(ket)』と名付けたわけです」
ブラケット(braket)()
↓
ブラ(bra)() + ケット(ket)()