ファインマンルールとは
「ハミルトニアンは、一般化座標であらわした系の全エネルギーをあらわし、ハミルトニアンの相互作用部分は、一般化座標であらわした相互作用のエネルギーをあらわす。ここで、のは、相互作用(Interaction)の頭文字をとったもの」
ハミルトニアン:一般化座標であらわした系の全エネルギー
ハミルトニアンの相互作用部分:一般化座標であらわした相互作用のエネルギー
「終状態始状態は、相互作用のエネルギーによって、 始状態が終状態に変わるものと読むことができる」
ブラケットは右から左に読む
終状態始状態 (1.2)1.始状態
↓
2.:相互作用のエネルギーによって、始状態から終状態に変わる
↓
3.終状態
「ただし、電子・陽電子とミュー粒子・反ミュー粒子とは直接相互作用せず、光子(電磁場)を介して相互作用するため、遷移振幅は光子をとして次のようにかける」
(1.3)
「式(1.3)は、始状態である電子・陽電子の2粒子状態が、光子との相互作用を介して、終状態であるミュー粒子・反ミュー粒子の2粒子状態に変わるものと読むことができる」
(1.3)
1.:電子・陽電子の2粒子状態
↓
2.:光子を介して相互作用する
↓
3.:ミュー粒子・反ミュー粒子の2粒子状態
「ファインマン・ダイアグラムにおいて、始状態は下の2本の外線に対応し、相互作用ハミルトニアンは外線と内線とを結ぶ頂点に対応し、光子は内線に対応し、終状態は上の2本の外線に対応する」
Fig.1.2
「このように、ファインマン・ダイアグラムの各要素を物理的な要素に対応させるルールを『ファインマンルール』と呼ぶ」