ファインマン則から求めた遷移振幅の表式
「外線の4成分の列スピノルまたは行スピノル
は、それぞれ始状態および終状態の運動量空間の波動関数で、
および
に相当する」
図1.5
「添字および
は、上向きスピンまたは下向きスピンのスピン状態をあらわす。ここで、上の図1.5のファインマン図の要素から直接、ファインマン則に従って対応する式を当てはめると、遷移振幅
は次のようになる」
「上の計算では、の関係を用いた。(1.10)式を代入すれば、微分断面積(1.8)式の具体的な値を導くことができる」
散乱の微分断面積:
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「これに関する計算は、セクション5.2で行うといっている。このように、ファインマン図を構成する要素(内線、外線および頂点)に対応する式を機械的に当てはめることで、遷移振幅、ひいては微分断面積の値を導くことができる」