エネルギー・運動量テンソルの導出
「ここで、ラグランジアンの無限小の平行移動の式と、以前求めたラグランジアンの変換式(2.10)とを比較してみます」
(2.10)
「このとき、となって、がゼロでないことが分かります。ここで、場の無限小の平行移動の式を(2.9)式と比較します」
(2.9)
「これから、であることがわかります。そこで、ネーターカレントの保存を示す(2.12)式に、上で求めたを代入します」
(2.12)
「その結果、として、4つの保存カレントが得られます」
「この保存カレントをとすると、結局次のようになります」
(2.17)
「は、場のエネルギー・運動量テンソル(stress-energy tensor、energy-momentum tensor)と呼ばれ、エネルギー・運動量の流れや密度を表すテンソルです」
エネルギー・運動量テンソル(stress-energy tensor、energy-momentum tensor):
エネルギー・運動量の流れや密度を表すテンソル