エネルギー・運動量テンソルからクライン−ゴルドン場のハミルトニアンの導出
「エネルギー・運動量テンソルのうち、時間変換に関係した保存チャージは、ハミルトニアン
となります」
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(2.18)
「また、エネルギー・運動量テンソルは、(2.17)式のように書けます」
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(2.17)
「(2.17)式にを代入すると、(2.18)式が次のようになることは、以前お話しました」
「ここで、クライン−ゴルドン場について、上のハミルトニアン
を実際に計算してみます。クライン−ゴルドン場
のラグランジアン
は、(2.6)式のように表されることは以前示しました」
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(2.6)
「(2.6)式のラグランジアンを上のハミルトニアン
の式に代入してみます」
「ここで、運動量密度の関係式を使うと、結局クライン−ゴルドン場
は次のようになります」
「このように、エネルギー・運動量テンソルからも、以前求めた(2.8)式のハミルトニアン
を完全に再現することができます」
(2.8)
「それゆえ、はたしかにハミルトニアン
であり、エネルギー密度に相当することがわかります」