クライン-ゴルドン場の全運動量演算子の計算3
「ここで、上式右辺の第1項および第4項
は、pの符号を入れ替えたとき、それぞれ
および
となり、全体として符号がプラスからマイナスに入れ替わります。それゆえ、これらはpについて奇関数なので、
から
のpの積分において消去されます。したがって、右辺の第2項および第3項のみが残ります」
「最後に、交換関係を用いて、上式に
を代入すると、次のようになります」
「ここで、(2.29)式の関係から、上式の第2項は、デルタ関数になります」
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(2.29)
「上式の右辺第2項も、pについて奇関数なので、同様にから
のpの積分において消去されます。結局、全運動量演算子
は次の(2.33)式のような形に書けることがわかります」
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(2.33)