ローレンツ不変3元運動量積分公式の導出
「以上述べたローレンツ不変規格化においては、他の場所においてで割る必要があります。例えば、1粒子状態の完備関係式は、次のようになります」
(2.39)
「(2.39)式において、左辺の演算子は、1粒子状態の部分空間内の恒等演算子であり、ヒルベルト空間の残りの部分空間においてゼロとなります。この式の積分は頻繁に行われます。そこで、次のような積分を考えてみます」
(2.40)
「どうしてそんな式が成り立つのよ?」
「右辺のδ関数を計算してみます。のように、運動量を時間成分と空間成分に分けて考えます。ここで、Einsteinの関係式を用いると、δ関数は、次のようになります」
「次に、以下のようなδ関数の公式を用います」
「上の公式を用いると、δ関数は、次のようになります]
「次に、として、このδ関数のについての積分を実行してみます」
「これから次の関係式が成り立つことがわかります」
「この関係式を(2.39)式の両辺に代入することにより、(2.40)式を導くことができます」
(2.40)