生成・消滅演算子で表した複素スカラー場の保存電荷3
「次に、デルタ関数についても同様に、のときのみ値が残ることから、この関係を上式に代入すると、次のようになります」
「ここで、交換関係から、となり、これを上式に代入すると、次のようになります」
「最後の項は、定数、すなわち古典的なc数であり、ハミルトニアンの計算の場合と同様に、この定数項を無視すると、保存電荷の式は結局、次のようになることがわかります」
「これから、2種類の生成・消滅演算子の積、は、保存電荷に対して互いに逆符号で結ばれていることがわかります。これから、複素スカラー場のクライン‐ゴルドン場の理論から導かれた2種類の粒子は、同一のエネルギーEおよび質量mを有するだけでなく、互いに正反対の電荷を有することがわかります」
複素スカラー場のクライン‐ゴルドン場の理論から導かれた2種類の粒子
(1) 同一のエネルギーEおよび質量mを有する
(2) 互いに正反対の電荷を有する