n粒子状態のエネルギー
「次に、交換子を計算してみます」
「ここで、最後の式において、(2.24)式の関係を用いました」
(2.24)
「また、交換子についても同様に計算します」
「以上の計算から、次の関係が得られました」
「ここで、n粒子状態を考えてみます。これは、真空状態にn回生成演算子を作用させて、真空からn個の粒子が生成された状態と考えることができます」
n粒子状態:真空からn個の粒子が生成された状態
「このn粒子状態の左側から、ハミルトニアンを作用させてみます」
「ここで、交換関係を用いると、次の関係が成り立ちます」
「そこで、この関係式をの式に次々と代入していきます」
「ここで、(ゼロ点エネルギー)の関係式を用いました。以上の計算から、結局、ハミルトニアンのn粒子状態に対する固有値は、となることがわかります。これから、n粒子状態のエネルギーは、真空の零点エネルギーに、n粒子nのエネルギーを足し合わせたものであることがわかります」
n粒子状態のエネルギー:真空の零点エネルギーに、n粒子nのエネルギーを足し合わせたもの