時間的な伝搬粒子のクライン‐ゴルドン場の振幅の導出1
「前回の計算により、時空間のクライン‐ゴルドン場の伝搬粒子の振幅は、次のようになることが分かりました」
![]()
(2.50)
「この形の積分は、(2.40)からローレンツ不変になることをすでに説明しました」
![]()
(2.40)
「次に、のいくつか特定の値について、実際にこの積分を評価してみましょう。最初に、差
が純粋に時間的方向にある場合、すなわち、
の場合を考えてみましょう(
から
までの間隔が時間的であるならば、これが成り立つような座標系が常にあります)。最初に、(2.50)式の
の積分計算をするために、極座標系への積分変換を行います」
「ここで、とおくと、
となるため、上の式は次のようになります」
「この式を(2.50)式に代入し、アインシュタインの関係式、
および
の関係を用いると、
は次のようになります」