複素スカラー場の共役運動量密度
「次は、問題2.2bです」
問題2.2b:
生成・消滅演算子を導入することによって、ハミルトニアンを対角化せよ。また、この理論が質量
の2組の粒子を含むことを示せ。
「以前、クライン-ゴルドン場をフーリエ展開して、生成演算子
と消滅演算子
で表しました」
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(2.25)
「複素スカラー場の場合も、同様にフーリエ展開により、生成・消滅演算子で表すことができます」
「ただし、複素スカラー場の場合、の2種類の場があるため、生成・消滅演算子
だけでは十分に表現することができません。そこで、もう1組の生成・消滅演算子
が必要となります。ここで、
の関係を用いると、複素スカラー場
から、共役運動量密度
の式を導くことができます」