古典的なクライン−ゴルドン場の方程式の導出
クライン−ゴルドン方程式
(2.7)
「ここで、(2.7)式に前回導いた古典的なクライン−ゴルドン場の式を代入します」
「すると、(2.7)式のクライン−ゴルドン方程式は次のようになります」
(2.21)
「これは、古典的なクライン−ゴルドン場の方程式です」
「ちょっと待って。どうして、からが出てくるのよ?」
「以前お話したように、は、ラプラシアンであり、3次元空間の場合、次のように定義されます」
ラプラシアン(Laplacian)
「ラプラシアンは、座標を有する項のみに作用するため、クライン−ゴルドン場の座標を含むの項のみに作用します。ここで、であることに注意して、ラプラシアンのxの2回微分の項のみを計算してみます」
「また、他の座標についても同様に計算できます」
「それゆえ、ラプラシアンをに作用させた結果は、次のようになります」
「ここで、最後の式で、運動量空間の距離の関係式を用いました。このようにして、からが導かれます」