クライン−ゴルドン場の全運動量演算子の計算
「ここで、調和振動子についてしたように、この理論のスペクトルを書くことができます。すべてのpに対して、となる状態
は、基底状態または真空状態であり、(2.31)式の無限大の定数を省略すると、エネルギーE=0となります。他のすべてのエネルギー固有状態は、生成演算子を
に作用させることによって構築することができます。一般に、状態
は、エネルギー
をもったハミルトニアンの固有状態です。これらの状態は、スペクトルをすべて満たします」
「ハミルトニアンのスペクトルを見出した後は、その固有状態について解釈してみましょう」
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(2.19)
「(2.19)式から、全運動量演算子は次のように書けます」
「ここで、(2.31)式を導いたのと同様の計算から、この全運動量演算子を計算してみます」
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(2.31)
「具体的な方針としては、上の全運動量演算子に(2.27)式および(2.28)式を代入します」
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(2.27)
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(2.28)
「ここで、となることから、(2.27)式の発散は、次のようになります」
「これらの式を代入すると、全運動量演算子は次のように書けます」