オイラー・ラグランジュ方程式からマクスウェル方程式の導出2
「次に、上式第2行目の第1項目の被微分関数が上付きの添字となっていることから、この微分計算ができるように、計量テンソル
をつかって添字を上付きから下付きに変えたいと思います」
ルール:上下に同じ添字が現れたとき、これらの添字が打ち消しあって消える
(上下の同一の添字
が打ち消しあい、下付きの添字
と上付きの添字
が残る)
「上のルールにしたがって、添字の上下を入れ替えていきます」
「このように、2つの計量テンソルを用いることによって、
の上付きの符号を下付きの符号
に変えることができました。ここで、さらに2つの計量テンソル
を微分の外にある
に作用させてみます」
「なお、上式の最後の行において、添字をそれぞれ
に変えても一般性は失われません。すると結局、次の式が成り立つことがわかります」
「この関係式を一番最初の式に代入すると、次のようになることがわかります」