規格化定数とは
「また、規格化定数を用いると、散乱の微小確率は次のようにあらわすことができます」
散乱の微小確率:
「規格化定数?」
「規格化定数は、粒子が存在する全空間で波動関数の確率が1(100%)となるように調整するために、式にかける定数のことをいいます」
規格化定数:粒子が存在する全空間で波動関数の確率が1(100%)となるように調整するために、式にかける定数
図1.1
「この例の場合、運動量を有する粒子が存在する空間(運動量空間といいます)のそれぞれについて規格化定数を式にかけることによって、波動関数の確率を1(100%)にします。このようにすることによって、一対の電子と陽電子が入射したとき、一対のミュー粒子と反ミュー粒子が観測される確率が正しく求められるというわけです」