時空間のクライン‐ゴルドン場の物理的意味1
「ここで、(2.47)式の物理的な意味について考えてみましょう」
(2.47)
「(2.47)式は、量子場の粒子と波の二重性の解釈を明確にします。すなわち、は、励起された場の量子である粒子を生成・消滅させるヒルベルト空間演算子として記載される一方で、は、クライン-ゴルドン方程式の解(および)の線形結合を表します」
は2種類の要素からなる
(1):励起された場の量子である粒子を生成・消滅させるヒルベルト空間演算子(粒子性)
(2)クライン-ゴルドン方程式の解(および)の線形結合(波の重ね合わせ)
「つまり、生成演算子と消滅演算子が粒子性に関係していて、およびが波動性に関係しているってこと?」
越野さんは頷いた。
「ざっくりいえば、そういうことになりますね」