留数定理による複素積分の計算
「次に、積分の被積分関数をとして、実際に、留数を求めてみましょう」
「は1位の極なので、留数は次の関係から求めることができます」
「として、上の関係式から留数を求めてみます」
「したがって、留数定理からの積分を求めることができます」
留数定理
「上で求めた留数を留数定理に代入します。ただし、積分経路Cは、の極を反時計回りでなく、時計回りに囲っているので、全体としてマイナスの符号が付くことに注意してください」
「これから、下の(2.54)式の最後の行において、を複素積分に拡張して、上式を代入することによって、(2.54)式の2行目の式を導くことができるというわけです」
(2.54)
「以上が、(2.54)式の行間の計算の説明です」