クライン‐ゴルドン場の交換関係の変形5
「次に、下の式の交換関係を計算してみましょう」
「ここで、下の(2.20)式から、交換関係が成り立ちますが、交換関係の左右の項を入れ替えると符号が入れ替わります」
(2.20)
「上式においてとを入れ替えても一般性は失われず、また、デルタ関数の原点に関する対称性()に注意すると、次の関係が成り立つことがわかります」
「この式をの式に代入すると、次のようになります」
「ここで、上式の第2行目のは、デルタ関数の時間成分(1次元)を表し、は、デルタ関数の空間成分(3次元)を表します。それゆえ、これらをまとめて時空間(4次元)で表したものが、となります」
「以上をまとめると、次の(2.56)式が導かれます」
(2.56)